2012/09/12

Le Beurre Noisette


さて、この間の土曜日のつづきです。

ミルフィーユで満足したお腹をこなして、夜にむかったのはパリ15区にある
Le Beurre Noisette です。


15区の、住宅街の一角にあって隠れ家感がありますが、観光の方も地元のお客さんも集まるお店。シェフの Thierry Blanqui さんはパリの有名レストランで修行されたあと、2001年にこのお店をオープンされたそうです。

このお店の良さは、なんといってもコストパフォーマンス!夜のメニュー、前菜+メイン+デザートで35ユーロという感動的な値段です。

パリ市内、夜は30〜40ユーロがあたりまえ(しかも内容が伴ってないところ多々)、お昼でもそのくらいの値段で提供するレストランがあることを考えれば、これは破格の値段といっても過言ではありまセン。

しかも内容がどれをとってもハズレなし!丁寧に仕事をしている感じが伝わってきます。ボリュームもけっこうありますので、男性も満足。

さて、まずアペリティフ。実はわたしたち Velib' 夫婦でして、その日も自転車ではるばるやってきました。しかもけっこう汗ばむ気温だったので、迷わずビールをいただくことに。隣のおじちゃんが飲んでいたやつが美味しそうだったというのもありますがねー。


フランス産のアルティザンビール(地ビールというのかな?)らしいのですが、フランスのものにしてはコクがあって、のどごしもヨシ。十分満足でございます。

ちなみにお通し(?)として出てきたローズマリーのフォカッチャ、これもチーズのコクとふわっとした舌触りがとても良かった。付け合わせのオリーヴオイルの味の濃さが印象的!

さて、前菜です。

わたしはオマール海老のクリームスープ。


海老の濃い出汁がよく出ていて、口に入れた瞬間に舌に広がる旨味がたまらない。さっきのビールでお腹タプタプでしたが、一気に飲んでしまいました。でも・・・もうちょっと涼しいときだったらもっと良かったよね。

同居人のほうは、ホロホロ鳥とフォアグラ、ウナギ(!)のスモークとのテリーヌ。


フランス人が調理するウナギっていうところが新しかった!ふわっとスモークしてあって、さっぱりと仕上がっておりました。3つの要素がうまく絡み合って、フォアグラの旨味が引き立つ感じです。前回の Terroir Parisien に続き、テリーヌのヒットかなっと思いました。

さて、つづいてメインです。
わたしはウサギ肉のロティ。


ウサギに関しては、好き嫌い賛否両論ありましょうが、わたしはなんでもいけちゃうタイプなのでご賞味させていただきました。堅くなりがちなウサギが、ふわっと火通ししてあり、まわりの横隔膜(・・らしいです。同居人談)がしっとりプリっと全体をまとめていました。ソースも薄すぎず濃すぎず。

こちらは付け合わせも。


なにか、豆だとは分かっていたのですが、解明できず。でもクセが無くて、メインに良く合っていました。お店の人に聞くと、ヒヨコ豆のピュレだそうです。へぇ〜。初めて食べました〜。

もうひとつのメインは、子ブタのロースト。


・・ですが、写真では分かりにくいので申し訳ないのですが、これ、どう見ても豚の角煮です!(逆方向から撮ったのですがブレすぎててお見せできません・・)

想像してください。豚の角煮のお肉を。柔らかく煮込んでからジュッと焼き色をつけたようです。味付けは醤油ではなかったようですが、仏版角煮ということろ。煮込んであるので、口に入れた瞬間とろっと溶けます。でも子ブタだからいい香り、変な臭みが全く無し!肉好きの同居人にはタマラナイ1品のようでした。

・・と、これまで見ていただいてお分かりのように、けっこうボリュームがすごいでしょ!?メインなんか「ドーーンッ」て感じです。そしてさらに、デザートも出てくるんだからやっぱりコストパフォーマンスは最高!

リンゴのタルトと、


桃のコンポート アーモンドサブレとバニラアイス付きを


いただきました。

他にも4種類ほど選べて、デザートまで楽しませてくれるところがニクい。以前来たとき、チョコレートのムースが、あまりにも美味しくて大感動したのを覚えていて、また食べたいなーっと思っているのですが、「また」はあるのでしょうか?

さらに食後のコーヒーには、お店特製マドレーヌ(Beurre Noisette、焦がしバター入り)とマシュマロが付いてきます。それ、サービスなんだからスゴいよなぁーー。

ここまで食べて、ワインもカラフで頼んで堪能し、2人で100ユーロちょっと。そしてどれもハズレなし。何度も言いますが、やっぱりコストパフォーマンス最高!

ちなみにお昼は前菜+メイン or メイン+デザートで22ユーロ、前菜+メイン+デザートで30ユーロとのこと。うーーん、お昼もおトクだ!ちょっと市内から外れにありますが、メトロで15分程度だし、このクオリティを考えると、足を伸ばす価値アリ、と思いますよ。


Le Beurre Noisette
68 Rue Vasco de Gama
75015 Paris
12-14h/19.30-22.30h(火-土)


さっ、いよいよ秋も深まってまいりました。
よい食欲の秋を!



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2012/09/11

Jaques Genin


この土曜日は昼・夜でおいしいもの2本立てでした。

まずはお昼・・・というか、スウィーツタイム。パリ3区、マレの端っこにあるショコラティエ、Jaques Genin(ジャック・ジュナン) へ。


こんな外観です。ショコラティエとは思いがたいでしょ?しかもちょっと静かなエリアにあるので、知らない人は素通りしてしまうかも。

でもよーくウィンドウを見ると、CHOCOLAT


初めてここに来たとき、ジュエリーショップかアパレル関係のショールームかと思いました。とってもスタイリッシュですよねぇ。

エントランスは広々として、ホテルのフロントのような雰囲気があります。


ショーケースはキャラメルのカウンター。これもジュエリーショップぽいでしょう?

さーて、ショコラを・・
でなくって、実はお目当てはこちらのサロン・ド・テ!

こちら、お店に併設してあるサロン・ド・テでスウィーツがいただけるんです。
エクレア、タルト、定番のオペラなんかもありますが、なんといっても一番食べておきたいのはミルフィーユ!


バニラミルフィーユ(8.2ユーロ)

パイ生地とカスタードクリームのシンプルなものですが、パイ生地はサクサクでバターがふわっと香ります。クリームは牛乳と卵の絶妙なバランス感でやさしい甘さ、バニラの芳醇な香り、そしてなめらかな舌触りがタマラナイのです!!!


サクッ


ああ・・・美味しい!

とろっと流れ出したクリームですが、弾力もすごい。テーブルに置かれてからもしばらくぷるぷるしているほど。分かっているけどいつも「わー!ぷるぷる!」と言ってしまうんですよねー。

お店の人に聞くと、どのケーキもつくってから1時間以内に提供をしているらしいのです。・・・そう、ここも驚きなのですが、お店の2階部分がアトリエになっていて、常に職人さんたちがスウィーツをつくっていらっしゃるのです!ミルフィーユがこーんなに美味しいのも納得!

バニラの他に、ショコラとイチゴもあるので是非お試しあれ。でもわたしはシンプルなのが好きですけどね。もうひとつ、レモンタルトもスペシャリテらしいのですが、いつもミルフィーユにしてしまうんですよねー。いつになったら食べれるのか・・。

ここの魅力はゆったりと落ち着いてスウィーツが食べられることです。広いお店なのですが、30席ほどしかなく席間も十分あるので、くつろげる空間です。

お店の奥から見るとこんな感じ。光の入り具合がまたヨシ。


そうそう、運がよければジャック・ジュナンさんのご本人登場にお目にかかれることもありますよ!中央の螺旋階段から駆け下りていらっしゃるはず。ご本人も製作に専念されているっていうのも魅力のひとつですねー。


Jaques Genin | Fondeur en chocolat
133 Rue de Turenne
75003 Paris
11-19(火-日)/ 11-20h(土)


それでは、次回は夜の部でお会いしましょう!

Bon Áppetit!!



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2012/09/06

Sa.Qua.Na.


今日はパリからはるばる3時間ほど、ノルマンディー地方の Honfleur オンフルールにあるレストランのこと、書きます。

名前は Sa.Qua.Na.

・・・サカナ!

そう、ここは魚が主役のレストランなんです。

はっきり言って、フランスで魚料理を食べるのは冒険!なぜなら、フランス人がきちんとした魚の処理法、扱いを知らないからです。それは街の魚屋さんを見たら分かります。捌き方が雑で、鮮度に鈍感。だから頼んだ料理もちょっと生臭い風味がしたり、うろこが取りきれてなかったりということがよくあります。

でも、ここは違います!身がぷりぷりで鮮度が伝わってきます。いい香りしましません。丁寧な仕事が分かります。火入れも味付けも絶妙。どれをとっても美味しい。

・・・と、一介の素人がこんなこと言うのもおこがましいです。ので、いちおう我が家の魚に精通している料理人の言葉を借りると、「ここで修行したい!」

その料理人の脳みそをガーーンと揺らした料理がこちら。


アンコウのポシェ、ココナツとコリアンダーのスープ。
(料理の名前に関しては、素人ですのでお許しください)

アンコウです、アンコウ!
アン肝でしか知らないアンコウの身なんです、これが。

あんなクセのありそうな形相で体格も大きい魚なので、よっぽど大味と思いきや、ぷりぷりでつるっとした歯ごたえ、白身魚のあっさり感。そこにほどよく塩が効き、ライムの香るアジア風スープとよく合うのです。もう、「おいしいおいしい」と言うしかありません。美味しさでアドレナリン爆発です。

こんな驚きの料理がコースの始めに出てくるのですから、この後の料理、期待しないわけにはいきません。

ちなみに、この前にノルマンディー地方のクレープ(と他にも2つまみほど)がアミューズで出てきます。


あまじょっぱくてバターが効いててカリカリ(ちょっと焦げてるけど)、中はフワっ。このお店をパリに出店すると聞いていましたが、どうなったのでしょうか。

さて、コースは続く。どれも美味しいという前提でお読みください。


モロッコ風サラダ。
Chemoula というモロッコのソースがかかっていて、生アーモンドがアクセント。鯖のグリル(ふわっと焼いてあって塩味が効いてる)が小指の爪ほどの大きさなのに、いい味出してる!


タラのエチュヴェ(スープの中で加熱)、海藻とムール添え。
泡って、物足りない感じで最新技術はちょっと・・・という感じがありますが、そこに旨味がぎゅっと詰まってるのがすごい、と最近認めつつあります。さらに、指先ほどのムールの身なのですが、旨味がものすごく凝縮されていました。


カレイを使った1品。・・カレイが見えませんが。。
下に敷いてあるトウモロコシ粉のペーストが味をまろやかにし、アーティチョークのチップス、ピーマンがアクセント。

続いてお肉登場!


イベリコ豚のロースト。エビ(Langoustine、甘エビのような)と胡椒風味。
これだけ、ちょんぼり?って思うでしょ?いやいやいや、豚とエビで旨味度は強烈ですよ。そしてこのかかっている胡椒が衝撃!普通の胡椒とは明らかに違う、甘みとねっとりした強い香り。マダガスカル産だそうです。

次も驚き・・・。


牛の胸腺肉(Ris de veau)のロティ、揚げマッシュルームと野菜添え。
Ris de veau って今まで、濃いめに味付けしたものしか食べたことが無かったので、こんなにあっさりした感じでいいの!?と思いました。でも、キレイに処理してあって、臭みまったく無し。ぷりっぷりで中はクリーミー。目が2倍にひらくほど美味しかった。

と、ここまでワインも飲みながらの6皿、とってもお腹パンパン。胃もこころも大大大大満足なのでした。

さらに地元産のチーズセレクション、デザート2品が続き、



約3時間の食べて飲んでが終了。

このレベルの超高い料理たち、パリから食べにくる甲斐はあります。しかもコストパフォーマンスも最高!これだけいいもの食べての95€ は安すぎるくらいかと。

シェフのアレクサンドル・ブルダスさんは、ミシェル・ブラスさんのもとで修行し、05年までは洞爺湖にあるウィンザーホテルのレストランの料理長を務めておられました。だから魚にも精通しているのかな?その後、独立してこのお店をつくられたそうです。現在は1つ星、だったかと思います。

オンフルールという観光の街のど真ん中にありますが、落ち着いた雰囲気で料理を楽しめます。サービスの人たちも温和で控えめな方々、いろいろと気を遣って話もしてくれました。

ちなみに子どもメニューもあるようです。気になりますねー。この日も1歳くらいの子連れで来ている夫婦もいましたが、子どもOKというのも嬉しいところです。

ちなみに営業日が木曜日から日曜日までというのがすごいところ。週休3日ですもん。そんな営業のしかた、可能なんですねー。さらに、長期のお休みも年に何度かあるそうなので、ご注意を。

ここはかなりのお気に入りなので、また近々行ってしまうかと。また違った驚きを発見するのが楽しみです!!


Sa.Qua.Na.
22 Place Hamelin
14600 Honfleur
昼、夜営業(木-日)


では Bon Áppetit!



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